金勝生産森林組合では、年１回、役員が林業先進地区を訪問し研修を行っています。今回は11月20日に長野県の根羽村森林組合を訪ねました。面積の92％が森林で、村民イコール森林組合員であるという根羽村。村長の大久保氏は森林組合長でもあると言います。根羽村では「トータル林業」を林業経営の柱に掲げ、計画的に森林を間伐し、必要な材を製材し、家を建てる現場まで直接届けるという仕組みを構築されています。また、一本一本の木を無駄にせずに使い切るというスタイルを大事にされ、プラスチックや化学繊維の代替えなど、原材料としての再考を図り実践されています。さらに新しい価値を求め、唯一森林組合としてGXリーグに参加。多くの異業種の方々との交流を通して森林への理解が深まるよう取り組むと共にサプライヤーとしての立ち位置を確立されようとしています。これらはみな、豊かな森林を未来に繋ぐという使命感に基づくものであり、持続可能な林業と地域繁栄に向けての強い意思と工夫は大いに学ぶべきところであると感じた研修でした。
2023-11-23